有機ELディスプレイとは
現在皆さんが最もよく目にするのは液晶ディスプレイと言って、パソコンや携帯電話、最近ではテレビなどにも使われています。この液晶ディスプレイは、低消費電力という特徴があるものの、自分では光らないため裏側から光(バックライト)をあてる必要があり、小型軽量化の妨げになっています。
有機ELディスプレイは、プラズマディスプレイ(PDP)などと同様に、それ自身で発光するディスプレイです。非常に薄い有機材料の膜を、これまた薄い電極でサンドイッチにしたような構造をしていて、極端な話、フィルム状の丸められるディスプレイも製造可能です。また自分で発光することからバックライトが不要で、高画質、高速描画という特徴も兼ね備えた、今最も期待されているディスプレイなのです。
スクリーン印刷法への移行
今までの有機EL製造プロセスでは、薄い2枚の基板を重ね合わせるための接着剤を、ディスペンサといわれる装置により塗布していました。
このディスペンサという装置は、一筆書きのようにして接着剤を塗布するもので、1枚のガラスで1度に多くのパネルを製造しようとすると、塗布距離の合計が長くなるために、非常に時間がかかってしまいます。
そこでこの接着剤を、スクリーン印刷法で塗布することが考えられています。
このディスペンサという装置は、一筆書きのようにして接着剤を塗布するもので、1枚のガラスで1度に多くのパネルを製造しようとすると、塗布距離の合計が長くなるために、非常に時間がかかってしまいます。
そこでこの接着剤を、スクリーン印刷法で塗布することが考えられています。
スクリーン印刷ならディスペンサの塗布時間と比べても、1/3程度の時間で印刷が可能ですし、1ワークあたり10枚取りでも20枚取りでも印刷時間は変わりません。
弊社の開発した専用真空印刷機(LS-340VTVAベース)は、長年液晶パネルやPDPの生産設備製造で培ってきた印刷技術とあわせ、高粘度・高チクソのディスペンサ用 UV硬化型エポキシ樹脂系のシール材をそのまま使用しながらも、ディスペンサを超える精密な塗布が可能です。
当然気泡は混入しませんし、その上印刷後の大気開放時やワークの投入・排出時は、窒素ガスをパージしているため、シール材に水分の影響を与えません。
さらにこの印刷機は、接着剤の塗布工程以外でも、リキッド状乾燥剤の塗布や、薄膜封止などにも利用できます。
さらにこの印刷機は、接着剤の塗布工程以外でも、リキッド状乾燥剤の塗布や、薄膜封止などにも利用できます。