スクリーン印刷コラム(39)

~研磨職人はすごい!~

包丁の切れが悪くなったとき、砥石を使って研磨しますが、素人が研磨をするとかえって切れなくなってしまうことがあります。包丁と砥石が接触する角度が重要なんですが、素人はこの角度を維持できないので研磨で刃先を丸めてしまい切れなくなってしまうのです。
研磨職人は刃先と砥石の最適角度を維持して研磨できるので、素人の研磨より切れの良い包丁ができます。

包丁とスクリーン印刷何が関係あるの?
スクリーン印刷では、スキージがこれと良く似ています。
昔、著者はスクリーン印刷で印刷のバラツキがどこまで少なくなるか研究していたことがありました。スキージのエッジの状態が印刷バラツキに影響することはわかっていましたので、研磨条件をいろいろ調整しながら実験をしていました。
ところが、目標までもう一歩というところで足踏み状態になってしまいました。ある人は、スキージを溶剤で若干濡らして研磨すると良いというので試してみましたがあまり効果がありません。研磨機の砥石が悪いかと考え交換しても今一歩。その様な時、村に有名なスキージ砥ぎ師がいるという噂を聞きました。

一度試してみるか。

スキージを1本抱えてその砥師の門を叩きました。「師匠、一本スキージを砥いでくれ」 そうお願いすると、目の細かいサンドペーパーを取り出し、ジュースの缶にさっと巻きスキージのエッジを砥ぎ始めました。この姿はまるで日本刀を砥ぐ様でした。しばらくして、「できたぞ」と言ってスキージを著者に渡しました。スキージのエッジ部を手で触って驚きです。まるで刃物の先端の様なできあがり。研磨前のざらざら感はありません。
このスキージで印刷してさらに驚きです。膜厚はピタッと均一! スキージ砥師のまねをしてみましたが、修行の足りない著者の研磨ではとてもこのレベルにはなりませんでした。

スキージの先端は印刷品質に重要なんです。
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