~湿度とともに~
湿度が高くなる季節が来ました。じめじめした部屋での作業は辛いものです。ところが、高い湿度が辛いのは人間だけでなく、スクリーン印刷にも影響を与えます。これはスクリーン印刷によく使用される材料の特性によるものです。
スクリーン版について見てみると、版にコーティングされている乳剤にはPVAという樹脂が使われています。この樹脂は水にあまり強くありません。また、版に使用されるポリエステルは僅かですが水を吸収します。そのために湿度が大きくなると版の性能が変化します。
印刷する材料について見てみると、よく使用されるポリエステルフィルムやポリイミドフィルムなど、一見水を通さないように見えますが、これらのカタログを見るとかなり水を吸収することがわかります。
こんな事が有りました。
ある初夏の週末にスクリーン印刷をしていました。全部で6色の重ね印刷です。5色目の印刷を終了した時に終業のチャイムが鳴りました。6色目は月曜日と決め、後片付けをして帰宅しました。ところがその翌日、土砂降りの大雨が降りました。空調の止まった作業場の湿度は急上昇。
月曜日。出社して6色目を印刷すると・・・・。「印刷が合わない!!」
ある初夏の週末にスクリーン印刷をしていました。全部で6色の重ね印刷です。5色目の印刷を終了した時に終業のチャイムが鳴りました。6色目は月曜日と決め、後片付けをして帰宅しました。ところがその翌日、土砂降りの大雨が降りました。空調の止まった作業場の湿度は急上昇。
月曜日。出社して6色目を印刷すると・・・・。「印刷が合わない!!」
一雨降った後の印刷で問題点が発生した時、湿度をチェックです。