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スクリーン印刷コラム(57)

~市販の接着剤をスクリーン印刷しよう~

スクリーン印刷はいろんなインキを印刷できるのが特徴です。
前回は樹脂と溶剤を混合してインキを作る方法を紹介しました。
今回は文具店などで簡単に手に入る接着剤を使用して、スクリーン印刷用インキを作ってみます。
「○○○ボンド」などの名前で販売されている1液性の接着剤を用意します。

チューブが1本だけで売っている接着剤です。
2液型の接着剤(2本セットで売っている物)は硬化が早いので今回は使用しません。
(接着剤が硬化すると、スクリーン版がつまってしまいます)
1液性の接着剤でも溶剤の蒸発が早く、すぐ乾いてしまうのでそのままで印刷するのは難しいです。
そこで、溶剤を別の物と入れ替えます。

作業は充分換気が可能な場所で行ない、安全の為にマスクと保護メガネを着用してください。
厚めのガラス板とペイントナイフを用意してください。ホームセンターで手に入る物で十分です。
まず、接着剤をチューブからガラス板の上に出し、ペイントナイフでよくこねます。
しばらくすると、溶剤が蒸発して接着剤が硬くなってきます。
完全に固まる直前でこねるのを一旦やめます。水飴の硬さが目安です。
 
次にスクリーン印刷用の溶剤(例:インキメーカーが希釈用として販売している物やイソホロンなど)
を添加してさらにこねます。
接着剤の粘度がチューブから出してすぐの粘度に戻ったらできあがりです。インキになりました。
このインキにフィラーを混合すればスクリーン印刷用インキです。
接着剤もインキも組成は同じ様な物です。

すぐに乾いて固まるのが接着剤で、ゆっくり乾くのがスクリーン印刷用インキということになります。
ホームセンターに行くといろんな種類の接着剤が販売されています。
これらを使用して、オリジナルインキを作ってみてはいかがでしょうか。
 
ニューロング精密工業株式会社
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