~印刷を見たいなら、片持ちヘッド~
スクリーン印刷法を使用して、いろいろとプロセス開発を行うと
スクリーン版上のインキがどのような動きをしているか興味が出てきます。
これをビデオ撮影して解析を行うことが簡単にできたら新しい事実がわかる可能性もあります。
そのためには印刷している様子がよく見えることが重要です。
スクリーン版上のインキがどのような動きをしているか興味が出てきます。
これをビデオ撮影して解析を行うことが簡単にできたら新しい事実がわかる可能性もあります。
そのためには印刷している様子がよく見えることが重要です。
撮影には印刷機の正面が可能な限りオープンになっていて、
カメラがスキージに近付ける構造になっていると大変都合が良いです。
ところが、多くの印刷機は、印刷時にスキージが安定するよう、
両端を持って駆動させる構造になっています。
例えばHP-320のような手刷り印刷機で印刷する時も、
両手で手刷用スキージを持って印刷するほうが安定した印刷ができます。
片手でスキージを持って印刷するとバラツキが大きくなります。
「両手でスキージをしっかり持って」これが手刷り印刷を行う時の基本ですから、
印刷機もスキージの両端を持つ構造が基本です。
このような構造では、スクリーンの出し入れの作業性の都合で、
印刷方向は前後方向となっている機械が多いです。
印刷状況を観察したりビデオ撮影する時は横方向から見る。
つまり、目の前をスキージが左右に通過して行くように見ると良いのですが、
スキージの両端を持って駆動する構造では目の前に駆動させるための部品があるのでよく見えません。
部品の隙間にカメラを入れると、なかなか目的のアングルを決めることが困難です。
しかし、当社には印刷状態を確認しやすい、優れた構造の印刷機があります。
それは「LS-34シリーズ」、 「LS-25シリーズ」です。
この印刷機の最大の特徴は「スキージが片持ち」であるという点です。
スキージを片方だけ持って駆動するため、その対面はオープンにすることが可能です。
また印刷は左右方向に行うので人間が印刷機正面から印刷状態を観察しやすく、
干渉する部品も少ないのでカメラを取付けていろんなアングルで撮影できます。
スキージの片持ち? 手刷り印刷の話と矛盾した構造ではないか。
そう思う人もいるかもしれませんが安心してください。
当社の片持ちスキージヘッドは両持ちスキージヘッドと同じ強度を持っています。
これは、当社で撮影した動画です。