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スクリーン印刷コラム(60)

~印刷を見たいなら、片持ちヘッド2~

インキはスクリーン版をどのように通過して、ワークに転写されていくのでしょうか。
実際に見てみたいと思いませんか?
筆者は版の断面のモデルを作成して、インキが版を通過していく様子を見ることができないか、
いろいろ試してみました。

ここで役に立った印刷機がLS-34でした。
前のコラムではビデオカメラをスキージヘッドの斜め上にセットして、スキージの走行とそれに伴う
インキのローリング状態を動画で見せています。
今回は、真横にカメラをセットしてインキが版を通過するところを撮影します。
LS-34は作業者側に版枠ホルダなどの撮影に障害となる構造物が有りません。
そのため作業者側にカメラをセットすると、スキージのストロークを真横から撮影する事が出来ます。

しかし、スクリーン版は透明では有りません。
また、スクリーン版の周囲にはアルミ製の枠が存在します。
そのため実物のスクリーン版では、インキの通過を撮影する事が出来ません。

そこで、透明なアクリル板に細い孔を開けたスクリーン版の模型を作りました。
その上をスキージを走らせ、インキが穴を通過する様子を撮影してみました。
アクリル板の孔をスクリーン版の開孔部に見立てた実験です。(図1)
サンプルは図2の様になっています。
スキージ側に白インキを置きその先に黒インキを置きました。
どの様にインキが版を通過して行くのでしょうか。
先ず、黒インキが孔に突出します。その次に白インキが孔に突出します。
それでは、撮影した動画をご覧ください。
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