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スクリーン印刷コラム(75)

~版離れ装置の条件設定は印刷機の構造を理解せよ~

スクリーン印刷では印刷時の版離れが重要です。
高粘度のインクを使用する場合は、クリアランス量だけではどうしても印刷時の版離れをコントロールできなくなります。
これに対応するため、版離れを補助する機能を持ったスクリーン印刷機が多く販売されています。
 
さて、版離れ装置の条件設定はどうなっていますか?
下記の写真1は、当社の代表的なスクリーン印刷機の版離れ装置の条件設定画面です。
過去のコラムにも書きましたが当社では版離れの事を「離着」と呼んでいますので、当社のスクリーン印刷機では版離れ量の条件のことを「離着量」と呼んでいます。
写真1
写真1
この画面で表示されている「離着量3.00mm」という数値を、構造の異なる印刷機(A~D)に設定して印刷を行い、印刷されたパターンの寸法を測定したものが下の図です。
これは、設計値(赤色ライン)に比べて、印刷されたパターンがどのくらい伸縮したかを示しています。
 
この様に、同じ離着量を設定しても、印刷機の構造の違いにより、印刷されたパターン伸縮に差があることがわかります。
版離れ装置を使用する場合は、スクリーン印刷機の構造を理解しておく必要があります。
 
印刷機A
印刷機A
印刷機B
印刷機B
印刷機C
印刷機C
印刷機D
印刷機D
ニューロング精密工業株式会社
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