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スクリーン印刷コラム(7)

~おいしいジュースとスクリーン印刷~

街角に置いてある自動販売機。蛍光灯に照らされておいしそうなジュースの缶が並んでいます。これを眺めながら硬貨を投入しボタンを押します。自動販売機がガチャンと言って取り出し口に缶が落ちます。

それ、スクリーン印刷と関係あるの?・・・実は大いに関係あるのです。蛍光灯に照らされた見本の缶、これは本物の缶ではないのです。

自動販売機は常に太陽光や蛍光灯から出る紫外線にさらされています。この紫外線は大変エネルギーの強い光です。この光に印刷物がさらされると印刷物の色がどんどん変わっていきます。特に紫外線を吸収しやすい「赤色」から変色するので印刷物の色は次第に青色が強くなっていきます。

しかし、実際に私たちが手にする缶は、手にとってから飲み干すまでの間、印刷が綺麗に保たれれば良いのです。そして食品ですから保管環境も考慮されているので紫外線が当たることはほとんどありません。製品のコストを考えても、本物の缶に印刷するインキに紫外線に強いインキを使用することは得策ではありません。
かと言って、本物の缶を自動販売機のディスプレイに置いたら、すぐに色が変わってしまって不味そうな商品に見えてしまいます。これではジュースの売り上げも減ってしまうことでしょう。

そこでスクリーン印刷の登場です。
スクリーン印刷は他の印刷方式に比べて厚く印刷することが可能で、色々なインキに対応できる特徴があります。このような特徴を応用し、紫外線に強いインキを使用して、スクリーン印刷で本物の缶とそっくりの印刷を行います。これを本物の缶と同じ形に成形したものが、自動販売機のディスプレイに並べられます。
こうして紫外線が強い屋外でも、長時間美しい印刷を保つことができるのです。

このように、スクリーン印刷は私たちの生活の身近な所で活躍しています。
ニューロング精密工業株式会社
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