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スクリーン印刷コラム(46)

~研磨職人はすごい! パート2 ニューロング編~

スキージの研磨が重要なことは、以前のこのコラムでご紹介しました。優秀な研磨職人が研磨したスキージは、高精度な印刷が可能です。
ところで、研磨職人がいない場合はどうしたら良いのでしょうか。

機械で研磨職人を超えることはできないか・・・。このコラムを読んだ当社のある技術員Kは、職人を超える研磨機を開発すると言い出しました。
Kはまず研磨職人の所に行って研磨の極意を聞きました。ところがその研磨職人は「俺の研磨に勝てる機械は世の中に存在しない」と相手にしてくれませんでした。そこで、Kは研磨職人に「必ず、職人に負けない機械を開発する!」と宣言して帰って来ました。

会社に戻ったKは、会社で扱っているスキージを全て用意して、いろんな条件で研磨してみては、スキージの研磨面を顕微鏡と表面粗さ計で確認しました。もちろんその傍らには研磨職人が研磨したスキージが置いてあります。これとKが研磨したスキージを比べて同様になるまで、ただひたすらに研磨、研磨、研磨しました。

砥石の種類、砥石の周速、スキージの送り速度、研磨と仕上げ回数など色々と条件を変えて研磨してみました。その数、数百本!!!朝から晩までスキージを削り続けて数ケ月!!

その努力が実って、研磨職人の研磨に近い条件を発見することができました。写真をご覧ください。表面がかなり平坦になっていることがわかります。
Kは早速、研磨職人に自分の研磨したスキージを見せました。すると研磨職人は「まだまだ、私の研磨を超えていないな。しかし、かなり近くなったな」と言いました。
そこで、Kは言いました。「研磨状態では職人を超えることはまだできません。しかし、朝から晩まで連続して研磨しても、研磨状態は変わりません。職人は休み無しに一日中研磨できますか」すると職人は、「うーん 休憩は取らんとな・・・」

ところで、Kは性能だけ考えていたのではありません。職人の技を広めるために、機械のコストダウンも徹底的に行い、機械の価格を据え置くことにも成功しました。

今年の秋から発売の新しいスキージ研磨機をご期待ください。

ニューロング精密工業株式会社
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