本文へ移動

アライメント時間を短縮する

最近タクトが遅くなったかな?と思うことはありませんか。
良くある原因のほとんどが、オートアライメントのティーチングを行っていないことです。
確かに、マークによってはそれぞれの段取りを端折っても、アライメントできてしまうこともあります。
しかし、面倒くさいからと言って、しないでいいかというと、そうでもありません。
ここでは、オートアライメントのティーチングの必要性について述べたいと思います。

アライメント装置には、テーブルのどの位置にどのようにワークが置かれ、どの位置にどんな形のマークがあるかは、全然わかっていません。
したがって、本来ならばアライメント装置に、これらの情報を教えてあげなくてはなりません。
弊社の装置ですと一般的に、形状登録(パターンエントリー)・位置登録(ポジションエントリー)・学習(ティーチ)がその作業にあたります。
形状登録と位置登録はもうお分かりですよね。ではティーチとは何でしょうか?

ここで、位置合わせ(アライメント)の動作を考えて見ましょう。

マークを認識し位置ずれを検出
マークを合わせる方向に「適当に」テーブルを移動
1.と2.を位置が合うまで繰り返す

・・・これでは試行錯誤の繰り返しで、アライメントは終わりそうもありませんね。

ティーチは、どれくらいテーブルを動かせば、カメラ上でどれくらいマークが動くかを学習する機能です。
これにより、実際のアライメント時に、これくらいの位置ずれならばこれくらい動かせば位置が合うはず。と予測することが出来るようになります。
その予想が的中すれば、アライメントは一回ですむ。というわけですが、この大事なティーチングを行わないと、予想が外れてアライメントを何度も繰り返し、時間がかかってしまうということになります。
実際に、位置合わせに何回アライメントを行っているかは、画面の表示を見るとわかります。
アライメントの画面
小さい文字で見難いですが、Try noと表示されている項目が一回の位置合わせで行ったアライメント回数。
その下のTimeが位置合わせにかかった時間です。
これは弊社装置に一般的に使われているアライメントの画面です。
装置によっては異なる場合があります。

アライメント回数が1回で終わっていない場合は、ティーチをおこなってみることで、タクトを短縮することができる場合がありますので、ぜひ一度お試しください。
また、ティーチを何度やってもアライメントが1回で終わらない場合は、メカ的な不具合やオーバーホールの必要性も考えられます。
TOPへ戻る