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スキージだって進化している

前回『印圧と膜厚のビミョーな関係』で、スキージのたわみが膜厚(印刷されたインクの厚み)に影響を与える、ということをご紹介しました。
このスキージのたわみは、インクのスムーズな押し出しや、版にダメージを与えないためにも、なくてはならないものです。
しかし、最近のように高精細な印刷になると、スキージのたわみが逆に悪影響を及ぼすことがあるのもまた事実です。
特に、クリアランス(版とワークの隙間)と版のテンションにより、スキージの印圧バランスが版の中央と外周では異なるため、スキージのたわみが場所によって変化する、ということが上げられます。
充分な印圧をかけられる場合はいいのですが、ワークにストレスを与えたくないなどの理由で、ごく弱い印圧で印刷する場合には影響が顕著です。
最近は1枚のワークから何枚も製品を切り出す多面取りも多く、この「場所によって印刷結果が異なる」ことが、歩留まりを下げる要因になっています。
これを解決するために、弊社は「特殊スキージ」を開発しました。
今回はこの特殊スキージを使い、実際に印刷した結果を比較してみます。
縦横150μmのラインを印刷し、全体を9分割したうちの5個所について、膜厚のばらつきを測定しました。
装置、インク、版、印刷条件はまったく同じで、違うのはスキージのみです。
 
グラフを見ていただくと一目瞭然です。
平スキージより特殊スキージのほうが、面取り位置による膜厚のばらつきが、非常に少ないのがわかります。
しつこいようですが、異なる条件はスキージのみです。
この特殊スキージは、最先端のLCDシール印刷(配光膜ダメージレス)などですでに実績があり、お客様からは非常に優れた特性を持つと認められています。
普段から、弱い印圧の多面取りで、歩留まりの悪さに苦労されていましたら、ぜひ弊社の特殊スキージを試してみませんか。
詳細は弊社営業へ、お電話か、こちらのフォームよりご連絡ください。
また、弊社内での印刷実験など、お客様のお手伝いも行っております。
お気軽にご相談ください。
※本印刷結果は弊社にて実験的に行ったものであり、インク・版・スキージ速度・押し込み・クリアランスなどにより、異なる結果となる場合があります。
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