スクリーン印刷コラム(3)

~印圧と言うけれど~

スクリーン印刷で重要な条件に「印圧」があります。「圧」と言う文字が付いているのでスキージの圧力を言っている様に思いますが、実際にはスキージが版を押す力と言った方が正確です。この力の加え方には「ダウンストップ」(※1) と「エアーバランス」(※1) の2通りあります。「ダウンストップ」はスキージゴムを撓(たわ)ませてゴム弾性により力を与えます。したがって「印圧」の単位はゴムの撓み量(㎜)で表します。力なのに単位が㎜では変ですが、スキージの撓み量と力は比例するので再現性がありますので、便宜上これを使用しています。
しかし、ここで注意する事があります。それはスキージゴムの硬度です。ゴム硬度の違いによりどの程度力が変わるかを「SBメジャー BM-01」を使用して測定してみました。(図1)

ゴムの撓み量が同じでもこれだけ力が違う事が判ります。「ダウンストップ」の場合はゴム硬度が重要です。
「エアーバランス」は印刷機のスキージヘッドの押す力を調整して力を与えます。多くの印刷機がスキージヘッドの駆動にエアーシリンダーを使用しているのでこれに供給するエアー圧(Mpa)で表します。「ダウンストップ」に比べて数値管理が出来ます。しかし、ここで注意することがあります。
 
1つ目は、印刷機により使用するエアーシリンダーの規格が異なる為に同じエアー圧(Mpa)でも力が異なる事です。印刷機の機種が変わった場合にはエアーシリンダーの規格を確認して、条件の再設定が必要になります。 
 
2つ目はスキージの長さが変わった場合に単位長さ当たりの力が変わってしまう事です。スキージの長さに合わせてエアー圧(Mpa)の調節が必要です。 
 
3つ目はエアー圧によりゴムの撓み具合が変わってしまいスキージのアタック角度が変わる事です。特に低硬度のスキージではエアーを高くするとゴムが座屈してしまいます。
 
どの方法が良いのかとの質問を多く受けますが、力の加え方の違いであり、力を加える事には変わりがないので大きな差はありません。それぞれの特徴を良く理解して、管理し易いと思う方を選択すれば良いと思います。
※1 ・・・ 印刷機メーカーにより呼び方が異なる場合があります。
SBメジャー BM-01」についての詳細は弊社営業部にお問合せください。
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