スクリーン印刷コラム(8)

~スクリーン印刷と糸~

スクリーン印刷に使用する版には「紗」と呼ばれる網が使用されています。昔、この網を編む糸に「絹糸」を使用したのでスクリーン印刷は「シルクスクリーン」と呼ばれることがあります。

現在は絹に代わって、ステンレスやポリエステル、ナイロンなどが使用されています。「シルク」という呼び名のみが残っているようです。しかし「ステンレススクリーン」や「ポリエステルスクリーン」と呼ぶよりは「シルク」の方が高級感があって良いかもしれません。

この「糸」がスクリーン印刷の条件を左右する重要な役割を持っています。一般家庭で身近にある網として、網戸があります。夏、虫が部屋に入らないように窓に取り付けます。網目より大きい虫は網戸を通ることができず、さわやかな風のみが室内に入ってきます。小さい虫の侵入を防ぐには網目の細かい網戸を選ぶと思いますが、この場合、小さい虫は入って来なくなりますが風通しも悪くなってしまいます。これは網がフィルターになって空気をこしているのです。

同じようなことがスクリーン印刷の「紗」でも起こっています。スクリーン印刷では紗のメッシュによりインキの通過量をコントロールしてインキの吐出量、印刷膜厚を決めます。メッシュの種類は材質、太さ、編み方の違いで多くの種類があります。これを選定することにより簡単に、正確にインキをコントロールします。

スクリーン印刷が他の印刷式やコーターなどと比較して簡単にインキをコントロールできるのは「糸」の力によるのです。
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