スクリーン印刷コラム(23)

~節電を考える~

今年は節電について多く考えなければならない年です。今まで私たちはエネルギーを大量に使って生産活動を行ってきました。たとえば電気回路パターン形成を行うのにも大きなエネルギーを使用しています。パターンが微小になればなるほど大掛かりな装置が必要です。その装置を動かすためにはさらに大きなエネルギーが必要です。
これからはエネルギーのことを考えたモノづくりを考えていく必要があります。素晴らしい新製品が開発できても、大掛かりで高価な装置を使用して、しかも大きなエネルギーを使用して製造したのでは、製品の価格が高くなってしまいます。
 
例えば、印刷でバイオセンサーを開発して、飲み水の毒物を簡単に検出できるようになれば、発展途上国の健康管理に大変役にたつと思います。しかし、センサーの価格が高くなってしまっては、せっかく開発したバイオセンサーを普及させることはできません。
また、せっかくすばらしいアイデアがあったとしても、設備にお金がかかってしまうようでは製品化することができなくなってしまいます。
 
スクリーン印刷は簡単な印刷法であるにもかかわらず、精細なパターンの印刷が可能です。そこで電気などを使わず自然のエネルギーで、パターン形成が可能か考えてみました。
 
まず印刷機は、電気を一切使わない手刷印刷機HP-320を使用します。スキージの駆動は人間の手で行います。HP-320はワークの固定のために真空ポンプを使いますが、ここでは電気を使わないように天然のりで固定します。インクの乾燥は太陽光を使います。晴天の日に印刷をして、直射日光の下に放置します。乾燥の速いインクを使用すれば電気オーブンに入れなくても乾燥します。ところで、この印刷機でどこまで微小パターンが印刷できるのでしょうか。
著者が試した結果、50μm幅のラインは簡単に印刷できました。この様に、スクリーン印刷法を用いれば、電気などを使用することなく微小パターンを製作することができます。
 
他の印刷法は電気がないと印刷できませんが、スクリーン印刷は電気がなくても印刷できる方法があります。今、新技術を開発している方に提案します。
省エネルギーでの製品製造に、スクリーン印刷を応用しませんか。
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