スクリーン印刷コラム(49)

~実アタック角度で説明すると~

コラム「 スキージのアタック角度、どこまで印刷出来るの?」で、インキの膜厚に影響するのは
実際に版とスキージが接触している角度(実アタック角度)であると説明しました。
その角度は15°以下くらいでした。
スクリーン印刷機のスキージヘッドは一般的に60°~90°に角度調整出来る様になっていて、
我々はこれを「アタック角度」と呼んで印刷条件としています。
しかし、これは実アタック角度をコントロールしているのであって、
この角度が直接インキの吐出をコントロールしている訳ではないと思っています。

スクリーン印刷における条件として「ゴム硬度」「印圧」「印刷スピード」などがあります。
このパラメーターはインキの吐出にどう関与しているのか、どうもよく説明が出来ません。
たとえばゴム硬度の低いスキージで印刷すると印刷膜厚が厚くなるといわれています。
なぜでしょうか・・・?
ゴム硬度が低いと、ダウンストップで印刷した場合に印圧は弱くなるはずで、
インキを吐出させる力も小さくなり膜厚は薄くなると考えるのが正しい様な気がします。

今回のテーマ「実アタック角度」でインキの膜厚への影響を説明すると非常にスッキリします。
スクリーン印刷の各種条件について「実アタック角度」で以下に説明してみます。
 
ゴム硬度が低いと印刷膜厚が厚くなる。
ゴム硬度が低いとゴムの撓み(たわみ)が大きくなり、『実アタック角度が小さくなる』

印圧を上げると印刷膜厚が厚くなる。
印圧を上げるとゴムの撓みが大きくなり、『実アタック角度が小さくなる』

印刷スピードを上げると印刷膜厚が厚くなる。
印刷スピードを上げるとスキージと版の摩擦力が増えてゴムの撓みが大きくなり、
『実アタック角度が小さくなる』

スキージの左右バランスが悪いと印刷膜厚がばらつく。
バランスが悪くゴムの撓み量が左右で変わってしまい、『実アタック角度の差がでる』
どうでしょうか・・・。

なんだかスッキリ説明できていると思いませんか?
もし、印刷膜厚のばらつきで困っている方がいらっしゃいましたら、
こんな観点で今の印刷条件を見直してみてはいかがでしょうか。

さて、このスキージの撓みをどう測定するか。これは次回のお楽しみです。
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