ニューロング精密工業はスクリーン印刷機の製造販売を行っています。スクリーン印刷法を中心に、より良い開発・研究・製造装置を供給いたします。

スクリーン印刷コラム

スクリーン印刷コラム

スクリーン印刷コラム(29)

~熟練と凡人とスキージの関係~


 印刷機へスキージをセットした時に必ず行う作業として、スキージ押込み量の左右バランス調整があります。このバランスが崩れていると印刷時に印圧が不均一になり、印刷膜厚がばらつく原因の一つになります。したがってスキージ押込み量の左右バランスを調整することは、スクリーン印刷にとって重要な作業です。

 一般的に良く行われる調整方法は、2枚の紙片を使用する方法です。手順としては、まず印刷テーブル上に2枚の紙片を、スキージと直交する向きに置きます。紙の幅は20㎜位が適当です。次にこの紙片にスキージを軽く接触させ、紙片を手で引っ張ります。この時の手に感ずる感触をもとに、印刷機の調整ツマミを操作してスキージ押込み量のバランスを取ります。
この作業は多少熟練が必要です。筆者はその昔、スクリーン印刷を始めた頃、バランス調整には苦労しました。このバランス調整はどの程度精度が必要なのか、熟練の先輩に聞いても「俺の言う通りにやれ!」だけで、具体的な数値は出て来ませんでした。

 そこで今回、筆者はこんな実験をしました。

 まず、ニューロング精密工業に勤続30年の超ベテラン社員に、スキージのバランス調整をしてもらいます。次に左右のバランスを10μmずつ変えて行き、超ベテラン社員がバランスの違いを判別できる限界値を求めました。

 当社の大型印刷機LS-56TVAに長さ600㎜のスキージを取付けて実験したところ、超ベテラン社員は25μmのバランス差を判別出来ました。そこで、筆者の様な凡人が同じ実験をした所、50μm差まで判別する事が出来ました。さすがに凡人には25μmは判りませんでした。では、100μm以上バランスが崩れたらどうでしょうか。ここまでになったら動物園の猿でもバランスの差が判るでしょう。

 では、超ベテランがいない所では凡人レベルの50μmで我慢しなければならないのでしょうか。いえいえ、凄い助っ人がいます。SBテスターとSBメジャーです。
この装置は圧力センサーで印圧を高感度に測定できます。この装置で25μm差までバランスを調整できます。正に超ベテラン社員並み!!。超ベテラン社員もビックリです。

 スキージのバランス調整にお困りの方、ぜひお試しください。


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